せたがやパートナー 事業団だより№56 平成29年1月13日発行 発行 世田谷区社会福祉事業団 〒154-0017 世田谷区世田谷1の23の2 電話 0354508223 ホームページ http://www.setagayaj.or.jp/ 平成28年4月からの障害者差別解消法施行に伴い、広報紙パートナーでは文字情報をデジタル信号に変えることで、視覚障害者などが音声でその情報を知ることができる音声コードを各ページに挿入しています。音声コードを専用の活字文書読み上げ装置で読み取ると、掲載情報を音声で聞くことができます。 この冊子は、奇数ページは右下、偶数ページには左下に音声コードが挿入されています。 新年のご挨拶 謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。 昨年中は、事業団の事業運営にひとかたならぬご愛顧を賜りまして心よりお礼申し上げます 迎えました本年、終末期ケアや、こうくう機能の向上、障害児、障害者や医療依存度の高いかたへの支援をはじめ、これまで培ってきた多様な専門性と経験を活かし、なお一層皆様に喜んでいただける心のこもったサービス提供にとりくんでまいります。 また、かみきたざわ一丁目において地域密着型特別養護老人ホームの建設に着手するなど、皆様が住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができる地域包括ケアシステムの構築と福祉のセーフティネットとしての一翼を担っていくことができるように全力をあげてまいりますので、旧年にもましてのご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。  理事長 こがまなぶ 目次 1ページ 理事長新年のごあいさつ 2ページ 在宅生活を支援する事業団の取組み              3ページ お役立ち情報              4ページ 利用者紹介、お知らせ 特集 在宅生活を支援する事業団の取組み 居宅介護支援事業所 世田谷区社会福祉事業団では、介護を必要とするかたが住み慣れた地域でいつまでも安心して生活できるよう、その人らしい在宅生活の継続を支援するため、様々な事業を運営しています。 居宅介護支援事業所のケアマネジャーは、利用者や家族が安心して在宅生活を送れるように、医療、介護の様々なサービスと連携してケアプランを作成します。 ケアマネジャーは、ご本人や家族、あんしんすこやかセンターから相談を受けてケアプランを作成します。 例えばこのような相談があったら 妻ががん治療のために入院していたけど、本人の希望で退院することになりました。 自宅で最期まで過ごしたいという希望を叶えてあげたい。 まずはケアマネジャーが病院へ行き、ご本人、家族、医師、医療ソーシャルワーカーと面談して、ご本人、家族の意向や、ご本人の状態、在宅生活を送るうえでの留意点などについて話し合い、解決すべき課題を確認しました。 課題1、 妻の体調が心配。急な変化があった時にも対応してもらいたい。     訪問診療、24時間対応可能な訪問看護を利用して体調管理をしましょう。急な体調の変化があった時は、訪問看護事業所へ連絡してください。看護師が対応のアドバイスや、必要に応じて訪問します。 課題2 処方される薬をきちんと飲めるようにしたい。     訪問診療時に薬剤師に同行してもらい、その場で薬を飲みやすいようにセットしてもらいましょう。 課題3 介護負担をなるべく少なくしたい。     介護用ベッドなど福祉用具のレンタル、訪問介護を利用してご主人の負担を減らしましょう。  これらの課題に対する提案をもとにケアプランを作成して、利用するサービス事業者と会議を開き、担当者と課題などの共有をしました。 サービスのご利用開始後も、状況の変化に応じてケアプランの変更を検討します。 お二人が安心して過ごせるよう、ご本人や家族の気持ちに寄り添いながら、ケアマネジャーを中心に各サービスと連携して支援します。 より適切な支援をするために 利用者一人ひとりにあわせたケアプランを作成して在宅生活を支援するため、所長や主任ケアマネジャーによる職場内研修、専門家による研修などを行い、ケアマネジャーの質の向上に努めています。   専門の医師による、認知症や精神障害、依存症などの症状や特徴を学ぶ研修、介護保険制度やターミナルケア、アセスメント技術を学ぶ研修などを行っています。   居宅介護支援事業所案内 事業団の居宅介護支援事業所は、区内に4か所あります。 お気軽にご連絡ください。 事業所ごとにお受けできる地域が限られていますので、お問合せの際にご確認ください。   世田谷一丁目介護保険サービス   03-5450-3482 北沢介護保険サービス        03-6687-0951 ろか介護保険サービス       03-5317-1099 太子堂介護保険サービス      03-5486-7522  お役立ち情報 座ってできる簡単体操 上半身編 あたまの後ろで手を組み、背中を伸ばしたり丸めたりして肩甲骨を動かします。   片手をテーブルの上において、肘を伸ばしたまま斜め前方に向かいテーブルを拭くように左右に5回腕を動かします。反対の腕も同様に。   寒い季節になると動くのが少しおっくうになり、家の中でも同じ姿勢で座り続けてしまうことがあると思います。長時間同じ姿勢でいると、筋肉や関節がこわばり、循環が悪くなって冷えが生じたり、肩こりや腰痛の原因になります。長らく座っているな、と感じたら少しでも良いので、体を動かそうという意識を持っていただけたらうれしいです。 訪問看護ステーション三軒茶屋 理学療法士 小坂りえ 次回は下半身編です 利用者紹介 元気のみなもと  かみきたざわホームショートステイご利用 田中ちえ様 昨年からかみきたざわホームショートステイをご利用いただいている田中様。取材日の4日後が101歳の誕生日ということで、もうすぐお誕生日ですね、とお声かけすると、そう、25日なの、とにっこり教えてくださいました。 ご自宅で過ごすのが大好きとおっしゃる田中様に、どんなことをして過ごしているのか聞いてみると、二つ楽しみを教えてくださいました。一つ目が編み物。若いころは、ご自身やお子さんのセーターやカーディガンだけでなく、日頃お世話になっているご近所のかたに作ってさしあげることもあったそうです。近頃は大作を編むことはあまりないようですが、以前に作った洋服もまだまだ現役。ショートステイをご利用の時にも、よく着ていらっしゃいます。職員が素敵なお洋服ですね、と声をかけると、これ自分で作ったのよ、と教えてくださいます。 そしてもう一つの楽しみは、5年前から飼っているマリーちゃんという飼い犬。部屋でボール遊びや探しものごっこをして一緒に過ごされています。ショートステイから帰ったら、遊ぶのが楽しみですね、とお声かけすると、楽しみ、本当にかわいいの、あなたにも会わせてあげたいくらい、とマリーちゃんのことを思い浮かべたのか、とても素敵な笑顔をみせてくださいました。   お知らせ ご寄附  多くの善意の寄附金、寄附物品をいただきました。御礼申し上げます。 平成28年10月1日~11月30日にご寄附頂いたかた 加藤紘様・NPOアビィフィールド目黒教会様 ほか ご寄附のお申し出は問い合わせ先、又は各事業所までお願い致します。 問合せ先 総務課総務係 電話0354508223 11月26日、東京都市大学世田谷キャンパスで開催されたせたがや福祉区民学会第8回大会に参加しました。世田谷区社会福祉事業団は今後も活発な情報交流を進めてまいります。