社会福祉事業団だより せたがやパートナー No.82 令和3年5月14日発行 発行 世田谷区社会福祉事業団 編集 経営企画課 〒154-0017 世田谷区世田谷1-23-2 電話 03-5450-8223 FAX 03-5450-8294 理事長就任のご挨拶 理事長 板谷 雅光  このたび、古閑前理事長の後任として理事長に就任いたしました板谷です。どうぞよろしくお願いいたします。  世田谷区社会福祉事業団は、平成6年9月に世田谷区と一体となって社会福祉事業等の推進を図り、区民福祉の増進に寄与することを目的に設置されてから、介護をはじめ各種事業に取り組み、26 年の月日を重ねて参りました。  この間の社会福祉法の改正や、直近ではコロナ禍での事業運営、また4月1日より、芦花ホームと上北沢ホームの施設設置者となるなど、法人として変革の時を迎えております。引き続き、質の高い専門的なサービスの持続的かつ安定的な提供を目指し、今後の10 年間を見据え、経営基盤の強化や事業の充実を推進すべく新たな中期計画を今年度策定いたします。  今後も世田谷区をはじめ、関係団体、地域の皆様と力を合わせ、区民の皆様が住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、取り組んでまいります。  皆様には、引き続き、ご支援ご協力をいただきますようお願い申し上げます。 令和3年度事業計画・予算について  事業団では、施設と在宅サービス及び多職種間の連携に向けた取り組みを継続し、医療依存度の高い方や認知症高齢者をはじめとする在宅生活の継続支援を推進していきます。また、事業運営等積み上げてきたノウハウの地域への還元や区民との連携等、地域における共生社会づくりに貢献します。 重点取り組み(事業計画から一部抜粋) ●特別養護老人ホーム事業  ・ ICTや介護ロボットの活用による労働生産性の向上 ●母子生活支援施設事業  ・ 新しい生活様式に合わせた支援の確立 ●訪問介護事業  ・ 利用者の生活を中心とした専門性の高いサービスの提供 ●通所介護事業  ・ 認知症対応型を中心とした認知症ケアと認知症介護者の人材育成 ●訪問看護事業  ・ 質の高い訪問看護・リハビリテーションの提供 ●地域包括支援センター事業  ・ 地域で支え合うネットワークづくりや地域包括ケアシステムの推進 ●居宅介護支援事業  ・ 介護と医療の連携推進を踏まえた在宅生活の継続支援 ●世田谷区福祉人材育成・研修センター事業  ・ 福祉サービスの担い手の発掘・就労支援   <令和3年度予算について>  令和3年度は当期資金収支差額合計50,840,000円のプラスの予算です。  収入面では、コロナ禍の影響下の中、地域福祉の担い手として、これまでの実績を見込んだ収入を計上し、一方、支出面は、業務委託費の削減等、事業のさらなる効率化を進め、事業費、事務費ともに削減した予算としました。  不透明な環境下においても、職員一丸となり、安定した事業運営を目指してまいります。 デイ・ホーム芦花に車椅子をご寄附いただきました  デイ・ホーム芦花をご利用になられた 田所惠美子様のご家族様からご寄附をいただきました。  田所様は生前デイ・ホーム芦花へのこれまでの感謝から寄附を計画されていました。この度、ご家族様が田所様の遺志を継がれ、感謝の気持ちを形にとのことで車椅子をご寄附いただきました。 ご家族様から  「デイ・ホーム芦花」が大好きな母は、デイの日に予定を入れるのを嫌がるほどでした。そしてデイに出かける前に必ず予定表を確かめ、帰宅すると「今日はこんなだった!楽しかったよ。」と報告してくれました。  書道、工作、音楽鑑賞、職員さんの出し物、そして外食会やバス旅行等、楽しいたくさんの企画。さらに入浴、健康体操や散歩にも連れ出していただき、ありがとうございました。気の合うお仲間と優しい職員の方々とともに過ごすデイでの時間は、母にとって老後の素敵なご褒美となりました。お世話になりました。  「デイ・ホーム芦花」の職員の皆々様に心から感謝申し上げます。 お役立ち情報 全身への影響がある歯周病を予防する歯磨き 歯周病菌は全身疾患との関連性が解明されています。 歯周病菌は血液を介して全身に広がり、各臓器に定着すると何らかの全身疾患を引き起こす原因になります。健康な方は免疫機能により細菌を排除できますが、何かしらの疾患をお持ちの方や高齢者は抵抗力が弱く、細菌を十分排除できずに定着してしまう恐れがあります。  今回紹介する正しい歯磨きを身につけ、歯周病を予防しましょう。  利き手側にみがき残しがあります。  歯ブラシを歯と歯肉の境において、左右に小刻みに動かしてください。  1〜2本の歯をみがくようにすると良いです。  隣の歯が欠損している場合は、歯の側面も忘れずにみがきましょう。  歯ブラシを歯の側面へ当てて、手前から奥に小刻みに動かしてください。 ご利用者紹介 元気のみなもと デイ・ホーム松原 小澤敦子様  御年91歳の小澤様は、イギリスの首都、ロンドンのご出身です。父親の仕事の関係で女学校を卒業するまでは多くを海外で過ごし、ご結婚後は家庭を守られてきました。   デイ・ホーム松原は平成21年からご利用いただいております。おやつ作りや演奏会などのレクリエーションや気心の知れた友人とのおしゃべりを楽しみにされています。また、職員に信頼を寄せていただき、「皆さんに会うことがとても楽しみです」と嬉しそうに話してくださいました。   3歳になるひ孫の成長、デイ・ホームの友人・職員に会うことを元気の秘訣にされ、「一日一日、幸せを感じて生きていきたいです」と毎日を大切にされる小澤様の気持ちを感じることができました。 デイ・ホームの感染予防対策 事業団デイ・ホームでは感染予防対策を徹底しています。ご利用いただいている皆様が安全・安心に笑顔でお通いいただけるために、職員一丸となって頑張ってまいります。 1 通所前の体調確認の徹底 2 手指消毒・手洗いの徹底  3 アクリル板の設置(飛沫感染予防のため利用者ごとに対面及び左右に設置)  4 ウイルス除去・除菌・加湿機能のある機器の導入 5 マスク着用の徹底 6 送迎車両内の消毒の実施(毎日)  7 施設内消毒の実施(毎日) 8 施設内の換気 9 職員健康管理の徹底 この他、世田谷区感染対策アドバイザーによる指導及び助言を受けて、プログラム内容の見直しや消毒方法等の再確認を行うなど、更なる感染予防対策の強化に取り組んでおります。