社会福祉事業団だより せたがやパートナー No.83 令和3年7月15日発行 発行 世田谷区社会福祉事業団 編集 経営企画課 〒154-0017 世田谷区世田谷1−23−2 電話 03-5450-8223 FAX 03-5450-8294 パートナーは、世田谷区の各区民センター、出張所、まちづくりセンター、図書館、あんしんすこやかセンター等、スーパーマーケット オオゼキ(上町店、松原店、下北沢店、八幡山店、千歳烏山店、祖師谷大蔵店)及びスーパーマーケット サミット(梅ヶ丘店 、砧店 、砧環八通り店、下馬店、松陰神社前店、成城店、代沢十字路店 、深沢不動前店 、芦花公園駅前店 )、ユニクロ(世田谷千歳台店)で配布しています。 特集 事業団の多職種連携による最期まで口から食べるための支援 訪問サービス課には、最期まで口から食べることを支援する「もぐもぐチーム」という研究会があります。 もぐもぐチームでは、ご利用者のQOL(日常生活動作)の向上のために、食べる機能、口腔ケア、食形態、コミュニケーションなどについて研究しています。チームは、管理栄養士、介護福祉士、看護師、言語聴覚士、歯科衛生士等で構成され、これまでに19の症例や介護食、口腔機能訓練器具などを検討してきました。 もぐもぐチームで行った、パンの検討例をご紹介します。 パンは柔らかくても唾液を奪い団子状になることから、噛んだり飲み込んだりする機能が落ちたかたには誤嚥のリスクが高い食品のひとつです。 食べる機能の低下により食事量が減り、食欲はないけれどパンなら食べたいというご利用者がいらっしゃいました。パンがお好きなのに食べられなくなっているかたは多く、そのような方々のために、もぐもぐチームの各専門職で様々な商品を試食し、口の中でのべたつきや、飲み込やすさ、おいしさや栄養面、購入先や価格について多角的に評価検討を行いました。 その結果、耳までしっとりやわらかい食パンを提供するに至り、ご利用者に美味しく安全に召し上がっていただくことができました。 商品名 らくらく食パン(株式会社タカキベーカリー) 見た目は普通の食パンですが、しっとりミミまでやわらかくスプーンですくって食べられます♪ ※嚥下障害などのかたは主治医や専門職にご相談ください お一人お一人にとって、食べる機能や食事の内容は異なりますが、その中で安全においしく食べられることを第一に、専門職がチームとなって最大限に支援してまいります。 問い合わせ先:訪問サービス課 電話03-5450-8807 上北沢ホームに水循環型ポータブル手洗い機「WOSH」を導入しました♪ 感染アドバイザーの助言をヒントに、より安心していただける感染対応を目指して導入しました。 入館してすぐ石鹸液で手洗いができるので、来館者のかたにも利用しやすいと好評をいただいています。また、手を洗っている最中にスマートフォンの除菌もできる装置です。 ご来館の際はご利用ください。 お役立ち情報 自宅でできる転倒予防 感染症による外出自粛の期間が長くなり、運動不足で筋力の衰えを感じているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。このような状態が続くと、フレイルになりやすく、歩行時に転倒するなどの恐れがでてきます。 今回は歩くのに必要な筋肉を鍛える筋トレをご紹介します。 歩く推進力 大殿筋を鍛える運動 @ 仰向けに寝て足を軽く開き、厚めの本等の台の上に片足を乗せる。 A お尻を持ち上げて3秒キープ。左右10回ずつ繰り返す。 歩行のバランスを保つ 大内転筋を鍛える運動  @ 仰向けに寝て少し足を開き、足先が内股にならないようにクッションを挟む。 A 膝を伸ばして足を閉じるように力を入れ、3秒締めて3秒緩める。20回繰り返す。 地面を押し出す ヒラメ筋を鍛える運動  @ テーブルや椅子に手をつき、背筋を伸ばしてめいっぱい踵をあげる A 踵をゆっくり下ろして床につける。20回繰り返す。 無理の無い範囲で毎日行うことが効果的です。 家庭でできる転倒予防で、元気に歩ける体を作りましょう。 ※痛みのある時は医師や専門家に相談しましょう。 上北沢ホーム 理学療法士 落合 美香 ご利用者紹介 元気のみなもと デイ・ホーム世田谷 大山 宣子 様 御年86歳の大山様は、世田谷区船橋のご出身で、60年以上太子堂に住んでいらっしゃいます。事業団のデイ・サービスは令和元年からご利用いただいており、「デイ・ホーム世田谷には色々な人がいて楽しい」、「職員のみなさんがいつも親切で嬉しい」と笑顔で話してくださいました。 大山様は山登りやスキー、バレーボールなどたくさんの趣味をお持ちです。飛騨山脈にある槍ヶ岳や奥秩父のくもとりやま、高尾山に何度も登られ、母校である太子堂小学校のママさんバレーには60歳まで参加されていました。 大山様の元気の秘訣は、自分の足で歩くことです。デイ・ホームや千葉県館山市にある実家のお墓参りなど、様々な場所に行くことを目標にされています。   令和2年度の皆さまからのご寄附の活用について 世田谷区社会福祉事業団では、皆さまからの善意の寄附金を施設運営のため有効に活用させていただいております。 令和2年度は寄附金を、特別養護老人ホームでは、ご利用者がお使いになるテレビやスライディングシート、その他敬老会等のフロア行事に、デイ・ホームでは、加湿器や日々の活動で使用するホワイトボード、プリンター等に活用させていただきました。 その他にも、サージカルマスクや商品券、車椅子等、多数の方から寄附物品をいただき、皆さまの善意のご寄附に心からお礼申し上げます。 お知らせ ご寄附 多くの皆様より、善意の寄附金、寄附物品をいただきました。 心より御礼申し上げます。 当法人への寄附は、所得税等の税法上の優遇措置の適用がございます。 ご寄附のお申し出は下記の問い合わせ先、または各事業所までお願いいたします。 お問い合わせ:経営企画課 経理係 TEL:03-5450-8595