せたがやパートナー 事業団だよりbU8 平成31年1月15日発行。 発行 世田谷区社会福祉事業団 〒154-0017 世田谷区世田谷1-23-2 電話 03-5450-8223 ホームページ http://www.setagayaj.or.jp/ 障害者差別解消法施行に伴い、広報紙パートナーでは文字情報をデジタル信号に変えることで、視覚障害者などが音声でその情報を知ることができる音声コードを各ページに挿入しています。音声コードを専用の活字文書読み上げ装置で読み取ると、掲載情報を音声で聞くことができます。 この冊子は、奇数ページは右下、偶数ページには左下に音声コードが挿入されています。 新年のご挨拶。 謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。 皆様には、穏やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。 さて、本年は、今上天皇のご退位と皇太子殿下の天皇ご即位、そして、平成から新元号への改元など、新しい時代への一歩をしるす、祝賀の年であります。次の時代が希望と活気に満ちたものになることを心から願うものです。  当事業団にあっても本年は、節目の年になります。平成6年9月30日に区民福祉の向上と推進のために世田谷区により設立されてから、皆様のご支援のもとで四半世紀の歳月を刻むことになります。  私どもは、設立25年の佳節を新たな飛躍の年と捉え、医療と介護さらには施設と在宅の連携等、これまで培ってきた、多様な専門性や経験等も生かして、一層先駆的で質の高いサービスをおとどけできるように取り組んでまいります。  皆さまには、旧年にも増してのご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。 世田谷区社会福祉事業団 理事長 古閑 学 事業団による介護・看護人材確保・育成の取組について 介護が必要となった場合“自宅”で介護して欲しいという人が増えています。また、65歳以上の認知症高齢者は、2025年には5人に1人になるとの推計もあり、世田谷区社会福祉事業団でも、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができることを目指す地域包括ケアシステムの一翼を担っています。自宅や施設での生活を支えるため、介護・看護の人材は質・量の両面で一層の充実が求められています。そこで、今回は、当事業団の介護・看護の人材確保・育成の取組について紹介します。 1.介護人材の確保・育成について  世田谷区福祉人材育成・研修センターの取組。 介護職員初任者研修 (自主事業) 介護職員初任者研修は、介護の入門となる基本的な研修です。実際に介護や看護の仕事に携わっている事業団職員が講師となり、介護に関する基本的な知識や技術を学ぶことができます。  事業団では、平成14年から介護人材の養成(介護職員初任者研修)に取り組んでいます。この研修を受けたかたは希望により『介護職場体験』に事業団内の職場にて無料で参加できます。講義の内容がイメージできたなどの効果があり、平成29年度は研修修了者30人の内、20人(6割以上)が介護事業所へ就職しました。 事業団職員による講義 訪問看護師の講義 訪問看護の実際や在宅介護の重要性を、事例を交えて学ぶことができます。 デイ・ホーム職員の講義 レクリエーション広義では、自分たちで考えたレクリエーションを実際に試して楽しみながら学ぶことができます。 常勤医師の講義 今まで関わった看取り事例を踏まえ、老化や心身の変化について学ぶことができます。 介護技術員の実技演習 オムツ体験等の演習を多く取り入れ、介護を受けるかたの気持ちを大切にした介護技術を学ぶことができます。 管理栄養士の講義 職への意欲向上に向けた取り組みや栄養の大切さについて学ぶことができます。 2.看護人材の確保・育成・定着について 訪問看護ステーションの取組 訪問看護教育ステーション事業(東京都からの受託事業) 自宅で療養生活を送るかたが増えています。病気や障害があっても、「人生の最後を自宅で迎えたい・看取ってあげたいけど家族だけで医療的なケアができない」このような日常生活での要望や不安に直面したとき、訪問看護師の担う役割はとても重要となります。訪問看護師の確保・育成は、今後のニーズに応えていくためにも大きな課題となっています。  そのため、事業団の訪問看護ステーションでは、訪問看護師の育成等に積極的に取り組んでいます。訪問看護教育ステーション体験や研修を実施しています。また、業務に関する相談・助言、情報提供を行い、定着支援を行っています。 訪問看護ステーション体験や、同行訪問は、事業団の5か所のステーションで実施しています。その他、公開講座、勉強会も実施しています。関心をお持ちの看護師のみなさん、下記の問い合わせ先まで是非ご連絡ください。 問合わせ先 訪問看護ステーション けやき 電話番号 03-5450-8806 お役立ち情報 老化は足腰からではなく、お口から オーラルフレイルの予防は健康寿命を伸ばすきっかけです。 オーラルフレイルとは 英語でオーラルは口腔、フレイルは虚弱という意味です。滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品が増えるなど、些細な口腔機能の低下から始まります。早めに気づき、対応することで、健康で何歳になっても自分のお口でおいしく食事が楽しめます。 予防に必要な3つの要素は 栄養 食の偏りをなくすための、口腔機能維持。 社会性 社会に出て積極的に活動すること。 運動  筋肉量の維持を目指した日常の活動 利用者紹介 元気のみなもと  元気の秘訣は、散歩。3度の食事をすること。 デイ・ホーム太子堂を平成28年7月から利用されている関口様は、ご自宅から奥様と一緒に歩いてデイ・ホーム太子堂に来られています。 長野県出身で小学校の高学年になると、高学年全員で山に登り、野ウサギやイナゴを捕まえに出かけ、捕まえた野ウサギやイナゴを業者に渡すとお金がもらえ、そのお金で本を買って小学校の図書室に寄付していたそうです。  長野県の高校から、東京学芸大学に入り卒業後、中学校の社会科専門の教員になりますが、「つまらない」を理由に小学校の教員になりました。教員時代に世田谷区が開催するテニス大会で優勝経験もあり、小学校ではテニス部の顧問をされ、定年まで教員として働かれました。「近いうちに小学校の同窓会に呼ばれているんだよ。行くのが楽しみでね。」と教えて頂きました。 普段は奥様と三軒茶屋まで買い物に出かけて、コーヒーを一緒に飲むことが日課で楽しみにされています。食事の好き嫌いを伺うと、「好きな食べ物は、すき焼きとポテトサラダ。嫌いな食べ物はないね。」と話され、「妻の作るポテトサラダは美味しいよ」と笑顔でお答えくださいました。  インタビュー終了後、奥様が迎えに来られて仲良く一緒に自宅に帰られました。 事業所移転のお知らせ。 上町あんしんすこやかセンターは、平成31年2月4日に、世田谷区世田谷、1-23-5に移転します。 電話番号03-5450-3481 苦情処理委員会について 世田谷区社会福祉事業団では、皆様の苦情等に公正に対処するため、苦情処理委員会を設置しています。 ご意見やご要望、ご相談等につきましては、窓口の総務課総務係までご連絡ください。 問い合わせ先 総務課総務係 電話 03-5450-8223 ファックス 03-5450-8294