7月26日(水)訪問看護ステーションけやきの勉強会で、クライシスプランの活用について学びました。
スーパーバイザーとして、訪問看護ステーション芦花 精神科認定看護師 井口菊代氏、昭和大学付属烏山病院 精神科認定看護師 大久保雄介氏をお招きし、提供した事例への有意義な助言をいただきました。
クライシスプランの作成に当たって
・急性期を脱した段階から始める
・措置入院の場合は地域の保健所によっては提出を求めている
・クライシスプランはその人の特徴に合わせ、生活の中からたてる
病院ではあくまで土台を作る サインを共有する
退院後、生活状況に合わせて変えていく、修正していく
「TALK」の原則
Tell:誠実な態度 心配しているよ!
Ask:たずねる・・「死にたい気持ちはあるの?」
listen:傾聴する
Keep safe:安全を確保する
・話し合うこと、プロセスに意味がある
・時間をかけることも必要
という原則を再認識することもできました。
【引用文献】『クライシス・プラン』 大日本住友製薬株式会社発行
独立行政法人 国立病院機構 さいがた医療センター 主任心理療法士・博士(ヒューマン・ケア科学)野村 照幸
独立行政法人 国立病院機構 琉球病院 副院長 大鶴 卓
※クライシスプランとは「安定した状態の維持、また病状悪化の兆候がみられた際 の自己対処と支援者の対応について病状が安定している時に合意に基づき作成する計画」と表現されます。
精神科訪問看護で使用されるクライシスプランとは、利用者さん本人が、自身の病状悪化時の対処法を考えるものです。
例えば、精神症状の悪化をきたす際に現れやすい症状として「夜間の不眠」がある場合には、自己対処法として「頓服薬の使用やリラックスできる環境設定、他者への相談を行う」と不眠を回避できる、というように不調の早期発見•早期対応に役立ちます。
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