管理栄養士の栄養指導により栄養について考える「栄養ワンダー」※を世田谷ホームヘルプサービスのサービス担当責任者の皆さんと一緒に行いました。
間食=お菓子で、とってはいけないというイメージがあるのですが、本来はお菓子だけではなく、食事と食事の間にとるエネルギーや栄養のある食べ物のことを言います。お菓子は心の栄養という意味が大きく、とり過ぎると栄養過多になるおそれがあります。
一日でとる必要がある栄養は、主食、主菜、副菜、牛乳・乳製品、果物です。この中でとり切れないものを間食としてとることが「間食のすすめ」です。
今回は牛乳と、キウイにフォーカスして、その栄養と機能について学びました。
牛乳はカルシウムが多く含まれていることは良く知られていますが、カルシウムの多い他の食品と比べると吸収率が一番良いことや、一日どのぐらいとればよいかなどを知ることで、利用者の食事に取り入れ方など具体的な助言をすることができます。
キウイは果物の中で17種類の栄養素の充足率がNo.1であることは皆驚きの発見でした。中でも、ビタミンCをとても多く含んでおり、一日の摂取推奨量 をゴールドのキウイ1個で補うことができるぐらいです。グリーンキウイはその半分ぐらいの含有量ですが、現在の日本人の女性が不足する食物繊維をグリーンキウイ1個で補うことができるので、腸内環境を整えるのに役立ちます。その他にも、キウイは果物の中で血糖値を上げにくく、カロリーも低めであるため、血糖値に気をつける必要がある多くの利用者にとっても、有用な果物の一つです。
また、食欲がなく欠食する利用者も少なくありません。一食減ることにより、栄養が不足したり、次の食事を多く摂ってしまったりすることが起こりやすくなります。食欲がなくても、牛乳やスープを飲むなど何か口にすることで私たちの胃腸が動き出しますので、その後間食で不足を補うようにし、なるべく欠食しないように工夫できます。
このように、利用者の食に大きく関わるヘルパーが、食の知識をヒントとして利用者の食事がよりよくなる支援につなげてもらいたいと思います。
◆資料出典:栄養ワンダー(日本栄養士会/j-milk/ゼスプリ)◆
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