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訪問看護課管理栄養士が調理実習を行いました!

  • 活動報告
  • 2023年08月30日

世田谷区福祉人材育成・研修センターの専門性向上 食支援(栄養・調理)研修において「高齢者のフレイル予防 たんぱく質食品を取り入れるPoint!」をテーマに調理実習を行いました。

 

うめとぴあの新しい調理実習室で、午前と午後の2回行い、世田谷区内でサービスを提供する訪問介護事業所のヘルパーやサービス提供責任者が参加しました。

 

講師は、機能強化型栄養ケア・ステーションeatcocoの米山久美子管理栄養士と事業団訪問看護課の管理栄養士、竹内洋子の2名です。

 

最初に講義を行い、高齢者のフレイル予防のための食事の基礎知識について学びました。特に筋肉のもとになるタンパク質が不足しないようにすることと、やせ過ぎないようにすることがポイントです。メタボ予防の食事から、フレイル予防の食事にギアチェンジしなければなりません。

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タンパク質は色々な食品に含まれていますが、肉・魚・卵・大豆製品は良質のタンパク質を多く含むため、実習では、これら良質なタンパク質とエネルギーアップできる油脂やその他の栄養の上手な使い方をデモンストレーションで紹介しました。

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次に、用意された食材を利用者のお宅の冷蔵庫にある食材に見立て、タンパク質を上手に取り入れられるメニューの実習を行いました。さすがヘルパーです!手際よく、どんどん美味しそうな料理が仕上がっていきます。ヘルパーはいつも一人での活動ですが、今回のように共同作業になるとよりパワーアップし、とても楽しそうに料理の腕を発揮していました。

集合して行う調理実習の良いところは、一瞬で各々の技術やアイディアを共有できるところです。このように、互いの技術を高め合える調理実習は、利用者の豊かな食につながりモチベーションも向上させます。

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最後に、各班が完成させてた料理について、どのような工夫で作ったかを発表し合いました。同じような材料でも各班それぞれ思考を凝らし、ミートボールの中にさらに蛋白質の多いスキムミルクやチーズを混ぜ込んだり、厚揚げに具材を挟み込んだりと、どれも栄養満点の料理でたくさんのヒントが得られたようです。

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試食タイムでは、それぞれの料理を味わいながら、タンパク質の取り入れ方、油脂の使い方、栄養価の高め方などについて、話し合いました。講師も各班の試食をさせていただきましたが、もちろん味は言うまでもなく美味しかったですし、どれも丁寧に調理され温かみがあるもので、活動に対する普段の姿勢を垣間見ることができました。

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フレイルに関する新聞の切り抜きを持ってきて下さったヘルパーもおり、フレイルへの関心の高まりを感じます。参加者が今回の研修で得た知識を普段の活動に活かし、利用者のフレイル予防につなげていって欲しいと思います。

 

調理研修は年三回行っており、次回は11月に食べやすさや飲込みやすさをテーマに行います。

 

 

【出典・参考】

■藤谷順子、江頭文江監修「じょうずに食べて元気で長生き 低栄養予防のお助けブック」

■株式会社日本ケアサプライ 【健康長寿】70歳前後になったら健康長寿のために フレイル予防へギアチェンジ

■尼崎市 地域版・アマメシ

 

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