R5年度第2回「もぐもぐチーム」を開催しました。
今回は株式会社ロッテから4名の方が、もぐもぐチームに参加して下さいました。株式会社ロッテは「噛むこと」がもたらす可能性を追求し続けてこられて、その中で噛む力を可視化し、さらに数値化した「咀嚼ガム」を開発されました。
https://www.lotte.co.jp/kamukoto/lotte-no-torikumi/1792
芦花ホームと情報の共有が行われたことがきっかけで、多職種による口から食べることについてのグループ研究会「もぐもぐチーム」にも参加して頂き、とても有意義な時間となりました。
会議の時に在宅で使用した例をお伝えできたらと、前もって言語聴覚士に、咀嚼ガムのサンプルを使用してもらいました。
麻痺がある利用者様にガムを噛んでもらうと、口の中でバラバラに散らばったままでひとつにまとまらなかったケースがありました。
芦花ホームで歯科衛生士が携わった利用者様は、前歯で噛む方で、ガムはひとつにまとまりますが、色が一色にならず、まだらになりました。
また、入れ歯を装着せずに普通に食事をされている方もたまにいらっしゃいますが、噛み砕く力や混ぜ合わせる舌の力がしっかりあるから咀嚼できるのではないかという議論に及びました。言語聴覚士や歯科衛生士が携わったケースも、舌の機能が深く関係していると言えます。
歯科衛生士のケースは、その後舌の機能訓練をし、食形態が向上した成果が得られています。また、咀嚼ガムを用いることで評価がしやすく、歯科医師にも状態を伝えやすいなどの有効な活用につながっています。
事業団の地域貢献事業である「どこでも保健室」の活動においても、咀嚼ガムを利用した噛むことの評価や、口腔機能維持の大切さを伝えていくことを計画しています。
企業と現場で、相互の専門性やその情報を交換できたことによっての学びがあり、とても有意義な時間であったと思います。今後もこのような協働を続けていくことが、一般の方を始め、施設や在宅で暮らす高齢者の「食と健康」に幅広く役立っていくことを願っています。
次回のもぐもぐチームでは、とろみに関する研究を予定しています。
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