訪問看護課の管理栄養士が調理研修「パッククッキング」の講師になりました。そのもようをご報告します。
世田谷区福祉人材育成・研修センター主催の調理実習を、地域で活躍する栄養ケアステーションeatcocoの米山管理栄養士と一緒に行いました。対象は世田谷区内の訪問介護事業所のヘルパー、サービス提供責任者、医療・福祉サービス従事者です。
「パッククッキング」とは半透明のポリ袋を用いた湯煎調理で、検索すると多くの自治体、農水省で災害時の調理としてあげられています。
在宅では施設などと違い様々な環境であるため、マニュアル化することが難しい中、今回はまず「パッククッキング」を体験する中で災害の対策を考えていくことを目的としました。
パッククッキングは材料を全て袋に入れ鍋に入れてしまえば、あとは加熱されるのを待つだけの調理法なので、時短にもなり、便利な調理法です。昨年事業団の登録ヘルパー研修で行った際も大きな反響がありました。メディアで知っていても実際に体験しないと、実践にはつながりません。
焼き鳥缶を使った親子丼、ポテトサラダ、切り干しナポリタン、缶コーヒーを使った蒸しパン、牛乳パックを使ったプリンなどに挑戦しました。皆さん様々なヒントと気づきが得られたようでした。
今回は、施設の栄養士さんやケアマネージャーさんも参加して下さいました。ケアマネージャーさんは、ヘルパーさんと一緒に調理することにより、ヘルパー業務についての情報がたくさん得られ良い交流ができたとのことでした。
調理技術向上の他に、互いの職能を理解することでより良いサービスにつながります。管理栄養士も多職種と連携し、在宅の食の向上に貢献していきたいと思います。
調理研修は年3回行っており、次回は9~10月頃に「高齢者の糖尿病」についてWebで配信の予定です。