皆さん こんにちは!
松原あんしんすこやかセンターです。新緑の季節となりましたね。
世田谷区では医療と介護に関する多職種間のネットワークの構築に向け、
あんしんすこやかセンターに地区連携医が配置されています。
令和7年度松原地区は、
松原アーバンクリニック 梅田耕明先生が担当となりました。
5月22日(木)に今年度2回目となる松原地区連携医事業を開催しました。
「転倒にまつわる困難事例と対策」をテーマに
梅田耕明先生のご講義とグループワークを行いました。
ケアマネジャー、病院・クリニックのソーシャルワーカー、
訪問看護ステーションの看護師・理学療法士、デイサービスの介護職、
薬剤師、福祉用具専門相談員など約30人の多職種が集まりました。
講義では、転倒は高齢になるほど起こりやすく、
内的要因(加齢変化、身体要因、薬物)、外的要因(段差、部屋の暗さ、履物など)、
心理的要因、社会的要因などが原因となります。
転倒予防策として、社会参加の促進、衝撃吸収衣料の活用、
緊急通報装置の導入、骨粗鬆症の治療などがあります。
転倒したことによる精神的ダメージや様々な機能の低下によりうつ状態になりやすいため、
そういった気持ちに寄り添うことも大切であるとお話がありました。
グループワークでは職種ごとに悩みが様々で話が尽きませんでした。転倒の背景には、
薬による影響、身体要因、本人の性格・生活歴、
福祉用具導入に拒否が強いなど様々な要因があると意見がありました。
対策については、薬の調整、理学療法士・作業療法士の評価・状態に合わせたリハビリ、
ベッドの低床・身体の保護(ヒッププロテクター・ヘッドギア・ニット帽など)など
具体的な案がたくさん挙がりました。
参加者からは「転倒は日々頭を抱えているので参考になりました」
「色々な困難事例を知れて勉強になりました」
「普段直接関わることのない職種の方の意見を聞き、新しい視点を得ることができました」
などの感想をいただきました。
実際の現場でも多職種で課題・対策を話し合い、
本人・家族の気持ちに寄り添いつつ関われたら良いなと思います。
今後も地区連携医の松原アーバンクリニック 梅田耕明先生を中心に多職種で学び、
医療と介護の連携を深め、誰もが安心して生活ができる松原地区を目指していきたいと思います。