こんにちは!
松原あんしんすこやかセンターです。
6月25日(水)に、
松原地区民生委員・児童委員、あんしんすこやかセンター交流会を開催しました。
初めに、エーザイ ジャパンの社員の方にMCI(軽度認知機能障害)について、
わかりやすいテキストを使って講義をしていただきました。
「加齢によるもの忘れ」と「認知症」の中間の段階である
「MCI(軽度認知機能障害)」に早い段階で気づき適切な対応をすることで、
治療の選択肢が増えたり、生活上の対策をすることで
認知症の発症を遅らせることができます。
講義の後の質疑応答では・・・
「新しい薬が使えるようになったとニュースで聞いたけど、効果はあるんですか?」
「新しい薬が適応になる人は限られています。また、認知症を治す薬ではなく、MCIの期間を延ばして認知症に移行するまでの時間を長くする効果が期待されています」
「周りに気になる人がいるけれど、本人にどう伝えたらよいか悩んでしまう。
家族は気づいているはずだけど、家族にも相談しづらい・・・」
「ちょうどMCIの段階はご本人の機能が落ち始めていても家族も『年のせいかな』と思って特別視していない時期。
いよいよ日常生活に支障が出てきて家族が気づいたときには認知症に移行していることもあります。少しでもこれまでと違うなと思ったら主治医に相談しましょう」
など、たくさんの質問が出て、
日頃地域の高齢者の方と接している民生委員の皆さんの関心の高さがうかがえました。
講義の最後に、エーザイの担当者の方から、
「65歳以上の約8人に1人が認知症になると言われる時代、
『この段階で気づけてラッキーでしたね!』と言えるようになるといいですね」
とお話があり、皆さん大きくうなずいていていました。
また、最近あんしんすこやかセンターに寄せられる相談の中で増えている、
「大人の発達障害」についても情報提供を行いました。
認知症のような症状があっても
実は発達障害による特性が原因で生活に支障が出ている場合はある
ということを支援者が理解しておくことの大切さを確認しました。
後半は、丁目ごとのグループに分かれて、
認知症に限らず関りが難しいと感じる方への対応について
あんしんすこやかセンターの職員と意見交換を行いました。
交流会後のアンケートには、
「MCIの状態の方が周りに多いので。その対応についてヒントになりました」
「MCIについての知識が深められました。
大人の発達障害という認識は今までなかったので勉強になりました」
「高齢者の発達障害の話が役に立ちました。
人生の先輩に対して失礼にならないように接するのは結構難しいです・・・」
「皆様のそれぞれのお考えや悩みが率直に伺えてよい機会でした」
など、たくさんの感想が書かれていました。
認知症だけでなく対応が難しいと感じる場合、
その背景には様々な理由や原因があることを知り、
難しいと感じたら一人で抱えずにチームで対応していくことが大事、
ということを共有する良い機会となりました。
松原あんしんすこやかセンターでは、
「誰もが安心して暮らし続けられるまち・松原」を目指して
これからも地域の皆さんとともに学んでいきたいと思います。