訪問サービス課の専門職で取り組む「もぐもぐチーム」では、最期まで口から食べることを目指し活動しています。
11/18(金)に令和3年度第2回もぐもぐチームを開催しました。
今回は、少し食べにくくなった方から重度の方までの食事作りに、便利で使いやすいゲル化剤の使い方をしっかり学ぶために、株式会社宮源の髙橋さんによる勉強会を行いました。
最初に、とろみ剤とゲル化剤の違いを体験するために、同量のお茶にとろみ剤で1本、1/2本、そしてゲル化剤1/2本を入れかき混ぜます。とろみ剤については、既にわかっているはずでしたが、だまにならないように上手に混ぜるためには、容器やスプーンの形状にも基本のポイントがありました。
時間の経過による変化もあり、混ぜた直後、2分後、4分後では大きな変化が見られました。とろみ剤を1/2本を混ぜたお茶(中間のとろみ)は口の中に残る感じで、皆飲みにくく、残していました。一方同量のゲル化剤を混ぜたお茶は、ゼリー状になりますが口の中に残らず、のど越しもすっきりしていました。
安全のために利用者に飲料とろみをつける事を指導をしていますが、メーカーによってとろみが安定するまでの時間が違う事、分量や方法について本当に考えさせられました。
次に、おはぎを食べたい利用者のために、簡単で食べやすい作り方を実演して頂きました。「宮源のお粥」というフリーズトライの粥ゼリ―をあんこに混ぜ、ちょうどよい大きさの型に入れるだけで、あっという間に固まりだし、おはぎができ、香りがおはぎの香りがし、味もおいしかったです♪
また、焼鮭はパサついて食べにくいものですが、皮や骨を取り身をほぐし、「宮源のお粥」を混ぜると食べやすくなります。形成して皮をつけると、もとの焼鮭そっくりになり、目でもおいしく食べることができました。ベースがご飯であることが、味を邪魔せず、エネルギーもアップができる利点があります。


その他、日頃の疑問に答えて頂きながら、有意義な勉強会になりました。日頃の疑問が解決できると、さらにステップアップできることを実感できました。
今回株式会社スズケンの大塚さんにも来ていただき、今後の研修や勉強会のご協力の情報提供をして頂きました。数多くの商品が出回っていますが、私たちが正しい知識を身に着けて利用者に伝えることが大切です。
今後もメーカーにも協力して頂きながら、最期まで口から食べるための取り組みにつなげていきたいと思います。
社会福祉法人世田谷区社会福祉事業団
訪問サービス課 管理栄養士
竹内洋子