2010年4月19日
特別養護老人ホーム芦花ホーム(以下:芦花ホーム)では、区民とともに看取り(介護)について考える機会として、平成22年2月に烏山区民会館ホールにおいて、看取りシンポジウム「家族とともに高齢者の安らかな旅立ちを看取りたい」を開催しました。
同シンポジウムでは、出河雅彦氏(朝日新聞社)による基調講演に続き、小原信氏(青山学院大学)ら大学教授をはじめとした各界の専門家から倫理学の視点や法的な課題、そして現場の実像などのお話をいただき、看取りについて多方面から捉えつつ、活発な議論が展開されました。
「自然の死期というのは一体何か?」パネルディスカッションにおける黒田和夫氏(弁護士)の言葉は、社会で生きる私たち一人ひとりへの問いかけでもあります。この問いに対し、同シンポジウムでは、「延命治療」や「リビングウィル」(※2)といったキーワードを交えながら、現代社会における「生と死」の問題の核心にせまっていきました。
芦花ホームでは、平成18年から本格的に看取り介護への取り組みを進めています。今後、なお一層、看取り介護の実践や研究を深めていくためには、同シンポジウムで提示された意見や論点が不可欠であると認識しています。
「看取りシンポジウム」の開催記録は冊子にまとめましたので、ぜひご一読ください。
社会福祉法人世田谷区社会福祉事業団
特別養護老人ホーム芦花ホーム