平成31年1月29日、粕谷区民センターにて芦花ホーム再開準備室主催の第4回セミナー「福祉のよろずセミナー?、『介護保険の制度、相談窓口の機能について』」を開催しました。
平成30年7月より延べ12回にわたり開催してきた芦花ホームセミナーも、とうとう最終回です。
最終回の講師は、上祖師谷あんしんすこやかセンターの飯島職員と三澤職員が務めました。
お二人とも居宅介護支援事業所のケアマネジャーやデイサービス等を経て、現在は上祖師谷あんしんすこやかセンターにて介護等に関する相談から、介護予防講座の開催や要介護認定の申請など幅広い業務に携わっています。
高齢者の6、7割の方が、独居や高齢者のみの世帯で生活されているとのことです。住み慣れた地域で、なじみのあるご自宅で、必要な支援を受けながら安心して暮らすことは、とっても大切なことです。そのためのヒントとなるようなセミナーにしたいと、講義の前半では、ご自身やご家族に支援が必要となったときに実際にお渡ししている冊子を配布し、どのようなサービスが利用できるのか、ひとつひとつ解説を行いました。
後半は前半の講義を踏まえて、参加者の皆様に事例検討体験のグループワークをしていただきました。
「〇〇子さん、サークル活動やボランティア活動を意欲的に楽しまれていましたが、ある日、脳梗塞で右半身麻痺になりました。リハビリを経てゆっくりと杖で歩くことができます。退院が迫っていますが、お一人暮らしで、近くに親戚などはいません。もしもあなたが〇〇さんだったら、どのようなことに困ると思いますか? どのようなサービスを使うと思いますか?」
各グループに準備室スタッフが入り、スタッフも皆様と同じ目線で話し合い、活発な意見のやりとりが見られました。
もちろん正解はなく、おひとりおひとりの価値観や住環境等によって「困りごと」は多種多様に浮かび上がります。ある方にとっては「食事作り」。ある方は「孤独になるのでは」。「不安な気持ちを受け止めてもらうだけでなんとかやっていけるかもしれない」「運動(太極拳とダンス)が出来なくなる」「うちは、近くにスーパーがあるから、少しずつ買い物すれば困らないかも…」等、本当に様々な意見が出されました。中には、お仲間同士で「そういうときはね…」とアドバイスをしあっているグループもありました。
グループごとにどのような話が出たかを発表し、「困りごと」を似た内容ごとに振り分け、具体的な相談窓口やどのようなサービスを受けることができるかの解説がありました。
芦花ホーム再開準備室のセミナーは今回で一旦終了となります。福祉や介護に関する情報を、幅広く発信できたとともに、スタッフにとっても地域の皆様と交流できた貴重な機会となりました。なにより、地域の皆様に芦花ホームのことを知っていただき、親しみを覚えていただきたいという願いが叶ったように思います。
芦花ホームの再開に向けて一致団結し、より良いサービスを提供できるように全力を尽くしてまいります。これからも芦花ホームをよろしくお願いいたします。
コミュニティカフェ芦花